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OK-ONE動物病院で日々、行っている診療の様子です。
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2015年06月01日 (月) | 編集 |
井上ロンちゃん(M・ダックス) 12歳 ♂

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<飼い主さんコメント>
現在12歳のミニチュアダックスを飼っていますが、一昨年の年末に急に歩くことができなくなりました。首の椎間板ヘルニアとのことで、手術を行いました。
術後の経過もよく、普通に生活していたのですが、今年の2月、急にキャンと吠えて痛がり出したので、手術をしてくださった病院へ連れて行き治療を行っていました。
ネットでいろいろ調べていると、鍼治療をしている病院があるのを見つけて、OK-ONE動物病院へ通うようになりました。
それまで、鎮痛剤で痛みを抑えていたのですが、効果が切れる頃になると痛がっていました。それが初日の鍼治療をしていただいた直後から効果が現れ、痛がらなくなりました。
1週間続けて治療していただいたのですが、その頃には全然痛がることもなくなっていました。
私がフルタイムで仕事をしているため、診察時間に連れてくることが難しいことを伝えると、朝8時から受け付けて下さり、仕事を終えてからのお迎えまで預かっていただけたことも、大変助かり、ありがたかったです。
今も痛み等ないようで、元気に過ごしており、本当に感謝しております。


<獣医師コメント>
最初は、ロンちゃんのこれまでの経過、鍼治療を希望されていること、かかりつけの病院で紹介状をもらって来られることをスタッフから報告されていました。しばらくすると、かかりつけ病院の先生から連絡があり、ロンちゃんが高齢のため、飼い主さんは再手術を希望されておらず、鍼治療で治ればそれに越したことはないので、治療をお願いしますとのことでした。
来院時、ロンちゃんは1週間前から痛みが出てきて、鎮痛剤を内服、頸部を分厚く綿花を巻いて固定していました。寝返りを打ったときなど、ちょっとした拍子に痛みが出るとのこと。
頸部椎間板ヘルニアは腰部椎間板ヘルニアに比べて少なく、手術も難しいと思いますが、鍼治療に関しても難しいことが予想されます。
そのことを飼い主さんに伝え、ステロイドとビタミン剤の内服に鍼治療を組み合わせ、治療開始です。
治療1日目から、痛みが次第に取れていくのがわかりました。
最初は痛みのためか、おとなしく、回を重ねるたびに元気に動き、よく吠えるようになっていきました。
頸部の固定も取れ、元気に歩き回っている姿を見ると治療の効果があって、本当によっかたと思います。


トリミングをしてさらにイケメンになったロンちゃん。
撮影中はスタッフにかわいい♪かわいい♪と大人気でした

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2015年04月15日 (水) | 編集 |
北平地かねこちゃん(ミニチュア・ダックスフンド)
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<飼い主さんコメント>
ミニチュア・ダックッスのかねこ 14歳
縁の始まりは、ある日原因も分からずお腹がパンパンになったこと。
先生から受けた手術により命びろいして3年。
天性の能天気により再発もなく元気に過ごしていました。
2014年7月25日朝、トイレに行くまでの途中でおしっこを漏らして、そのままぐったりしているかねこ。動けない。下半身が麻痺しているみたい。すぐOK-ONE動物病院に電話して受診すると、
先生より「椎間板ヘルニアの可能性が高いですね。手術か、もしくは鍼治療がありますが、どうされますか?かねこちゃん高齢ですから手術のリスクは考えないといけませんね。」
がーん。かねこにもう会えなくなるのは嫌だ。その思いで鍼治療を決断。治療期間14日間くらいは必要とのこと。
仕事しながらの送り迎えが始まる。
かねこと先生の相性がよっかたのか?鍼治療が体にあったのか?
2日目にして右足に反応あり。少し動き始める~やった!!
治療ごとにぐんぐん良くなり、5日目には両足でふらふらしながらもしっかり歩いてるじゃあないですかっ!
今はすべての治療を終え、しっかりした足取りで元気にお部屋を歩き回るかねこ。
感謝です!
仕事を持ちながらの私にお昼の時間も嫌がらず受け付けて下さった笑顔のスタッフ皆様、そしてなにより先生の神がかり治療!
すべてに感謝しながら晩年もOK-ONE動物病院でお世話になると再決意しているのです。


<獣医師コメント>
かねこちゃんは14歳と高齢で、椎間板ヘルニアの手術をする場合、麻酔に対するリスクが高いこと。そして以前は突発性前庭障害を起こし、後遺症として右斜頸(障害のある方向へ頭が傾く)が少し残り、自分の行きたい方向へは歩けますが、右回りで歩くことが多いことなどから、鍼治療を考えてもらいました。
突発性前庭障害について少し説明を加えると、突発性前庭障害の「突発性」とは原因不明という意味です。
前庭とは内耳の一部で平衡感覚を調整しています。特に老齢の犬に多く発生が見られ、急に首を傾ける斜頸が起こり、ぐるぐる回り続けたり(旋回運動)、眼球が左右あるいは上下に震えたり、ぐるぐる回転したりする(眼球振盪)などの症状が出ます。ひどくなると、転倒したり立ち上がれなくなることもある病気です。


鍼治療 開始時
両後肢わずかに痛覚がありますが歩行不能。ひきずっています。



鍼治療 3回目
右後肢はかなり使えるようになり、左後肢はナックリングはありますが、歩けています。



鍼治療11回目
ナックリングもなくしっかり歩けています。一週間後の診察時もしっかり歩行できており鍼治療終了で経過観察。


2015年04月04日 (土) | 編集 |
モモちゃん 猫 2歳  (不妊手術済み) 

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<飼い主さんコメント>
急にキャットフードを食べなくなり痩せてきた。様子を見ているとゴホゴホ咳をする。
食欲が全くなくなり、いつも行っている病院が休診のため、知人がワンちゃんを連れて行って「良かった」という評判を聞いてOK-ONE動物病院を受診。
レントゲン検査・血液検査の結果、胸腔に液体が溜まっていて肺を圧迫していること、肝臓の数値が高く、肝臓が悪いこと、貧血気味そして脱水状態であることがわかる。
先生に、胸に溜まった液体が膿液なら治療すればよくなる可能性が高いが、それ以外のものなら難しいと説明を受ける。
胸腔穿刺の結果「膿胸でした」という先生のことばを聞いて安堵した。
それから入院生活が始まり、胸に2本のチューブを入れ、膿を出し洗浄する治療を続ける。
出来る限り病院にモモの様子を見に行くようにした。食欲もあり、病院のスタッフさんに「いい子ですよ」と褒められて、胸の膿も少なくなり元気になっていった。
胸の中がきれいになり退院。内服薬(抗生剤と肝臓の薬)と肝臓用の特別療法食で治療を続ける。
そして2月現在、経過良好のため、内服薬を中止して療法食だけを続けています。


<獣医師コメント>
膿胸は胸腔内に膿が溜まった状態を言います。
胸腔全部に溜まる場合と片方だけの場合があります。
他にも液体の溜まる病気があるので、レントゲン検査だけでは何が溜まっているか分かりません。
そのため、酸素吸入をしながら鎮静剤または局所麻酔を使って胸腔穿刺を行い、何が溜まっているかを確かめます。
猫の場合、血液、乳び液、猫伝染性腹膜炎(FIP)の胸水などとの区別が必要です。
膿胸の原因としては、外傷やケンカによる咬傷からの細菌感染が多いと言われています。
初期症状はあまりなく、症状が現れるまで数週間かかります。膿が胸腔に溜まってくるに従い、元気がなくなる、食欲がなくなる、呼吸が荒くなる、咳をするなどの症状が出てきます。
末期になると敗血症、呼吸困難となり体温や血圧が低下して死亡します。
胸腔穿刺で膿を確認したら、先ずできる限り膿を吸引しておきます。状態が悪い場合は前もって静脈点滴を行います。呼吸がある程度安定した所で、麻酔下で胸腔内チューブを装着します。
チューブを通して膿を吸引した後、温かい生理食塩水で胸腔内を毎日洗浄します。洗浄後の液が綺麗になるまで続けます。抗生物質の内服は1~2か月くらい必要です。
膿胸の多くは完治できますが、重症の場合は治療が困難で死亡することもあります。

胸腔内チューブを装着した様子です
(※写真はモモちゃんではありません)
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チューブを外した後のモモちゃん
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今では毛もはえそろって元気です
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OK-ONE動物病院