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OK-ONE動物病院で日々、行っている診療の様子です。
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2016年01月18日 (月) | 編集 |
尿結石の元になる結晶が尿道に詰まって尿道を塞ぐと、急性腎不全を起こし、状況によっては死亡する場合もあります。
雌猫も雄猫も尿石症の発生率は同じですが、圧倒的に雄猫の方が重症になります。
雄猫は尿道が細く長いので、結晶が詰まりやすいためです。
結晶ができる原因には、肥満、ストレス、膀胱炎、食生活などが関係していると言われています。
治療は急を要する場合が多いですが、殆どの場合、尿道内の結晶の詰まりを尿道カテーテルを挿入して解除した後、
内服薬と特別療法食での内科的治療で治っています。
しかし、再発を繰り返す場合や、尿道の内壁がひどく傷つき尿道狭窄(尿道が狭くなる)を起こした場合、尿道の先端が損傷して
排尿困難になった場合は、雄猫の尿道を雌猫のように短く太くする会陰尿道口設置術が必要になります。
手術後は同様に内科的治療を行いますが、手術した尿道が狭窄することはなく、特別療法食あるいはサプリメントで尿石症の再発を予防することができます。
【手術前の状態】
IMG_20140708_130547_convert_20160126102756.jpg
【尿道にカテーテルが入っている状態】
IMG_20140708_152514_convert_20160126103001.jpg
【手術終了】
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愛媛県東温市野田1-18-1
OK ONE動物病院

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