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OK-ONE動物病院で日々、行っている診療の様子です。
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2021年02月04日 (木) | 編集 |
高須賀ベルちゃん トイ・プードル 15歳2か月 ♀(避妊済) 
体重6.5kg

ベル2


●飼い主さんコメント

その日は突然やってきた

「ばーば、ベルちゃんの手が丸くなってる」
孫の声にびっくりして行ってみる。
ベルも突然のことで、「あれあれどうして」と、まるで人と同じように戸惑った顔をしている。4本の足が動かない。
ほんの1時間前には、椅子に前足をかけて抱っこしてと甘えていたのに。
「後でね」と言ったことを後悔する。

直ぐに先生に電話。
緊急性はないかと伺うと、直ぐに来てくださいと。
診て頂くと、「重症ですね、これからは介護に入りますね」と言われた。
この子は現在目が見えない。この上足まで。不安がよぎる。
「鍼治療しましょう」と先生。以前まだベルが若い頃、ヘルニアになったことが一度あり、鍼治療して治してもらったことがある。
しかし今回は、先生に「四足とも立てなくなった子は初めてです。歩けるようになるかどうか難しいです。」と言われた。「せめて前足だけでも良くなるといいのだけど」とのこと。

私は先生を信頼して、そのままベルを預けて帰る。

これから毎日2週間、鍼を続けることになる。
きっと良くなる、そんな希望を持っていた。

朝病院に9時に連れて行き、3時半に迎えに行く。
夫婦で我が子の為に協力し合って、希望を持って。

オシッコはカエルがつぶれたみたいにお腹をつけてしていた。
食欲はいつもの半分くらい。体重も減らして腰への負担を減らすようにと先生のご指導。
部屋の中も滑り止めのマットを増やして、滑るリスクを少なくした。

目が見えないからお散歩は行っていないが、毎日認知症かと思うほど、家の中をよく歩いていたベル。
どこまで歩けるようになるかなあ。

休診の日も鍼治療をして頂いた。ありがたいことだ。

1週間位経った頃か、椅子に前足をかけてみたり、そんなことが出来るようになったんだ。目覚ましい進歩だ。
オシッコも体を濡らすことなく出来るようになった。

2週間経つと今度は三日後に、そしてまた三日後に。
もうその頃には普通に歩いているように思う。ただ、頭を触られると後ろ肢は座ってしまう位の力だが、歩きっぷりは先生曰く、歳相応でしょ。

よくここまで治ったものだ。あんなに長く伸ばしていた足に力が戻り、歩けるようになった。

先生に感謝するばかりです。ありがとうございました。



●獣医師コメント

30分前まではいつも通りだったのに、急に前肢も後肢も使えなくなったとのことで来院されました。
レントゲンを撮り、すぐに鍼治療を開始。
前肢は左側がナックリング(神経症状)して、両後肢は使えず、起立不能の状態です。

前肢も後肢も使えない状態での鍼治療は初めての経験でしたが、反応は良く、鍼治療6回目でかなり歩けるようになり、左前肢のナックリングも殆どなくなりました。

当院で肝不全と心不全の治療中で、肝不全は特別療法食を、心不全は内服薬を継続中のため、定期血液検査を行ったところ、
BUN 68.6mg/dL CRE 0.73mg/dL
Na146mmol/L K 5.4mmol/L Cl 114mmol/L と、腎不全が判明。食欲はあったので、特別療法食を腎不全用へ徐々に移行しながら、理想体重5.7~5.8kgを目標に徐々に減量して行きました。

鍼治療15回目で後肢の振らつきも殆どなくなり、以前とほぼ同じくらいの歩行状態になりました。
鍼治療は16回目で終了です。

腎不全用の療法食へ完全に移行して2週間後の血液検査で、
BUN 13.8mg/dL CRE 0.67mg/dLと正常値に戻りました。
体重も5.75kgでとてもいい状態です。

今回は、足腰にしても、腎臓にしても、早めの治療が功を奏したと思われます。



鍼治療2回目


鍼治療3回目


鍼治療9回目


鍼治療14回目


鍼治療15回目


鍼治療16回目



愛媛県東温市野田1-18-1
OK-ONE動物病院
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