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OK-ONE動物病院で日々、行っている診療の様子です。
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2021年02月11日 (木) | 編集 |
平岡カイちゃん M・ダックス 12歳7か月 ♂(去勢済)
体重5,65kg

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●飼い主さんコメント

我が家の愛犬「カイ」が12月4日の夕方5時半頃に、急に腰をペタンと床につけたまま・・・本当に急に歩けなくなりました。
気が動転した私は旦那に電話して、すぐに今までお世話になっていたかかりつけの病院に駆け込み診察。「2~3日である程度動けるようになるでしょう。」と言う先生の言葉で少し安心し、毎日欠かさず病院に通いレーザー治療を行ってきました。

そこから1週間。全然変わらない。それでも2週間一日も欠かさずレーザー治療しましたが、歩く兆しが見えてこない。良くならないのか?
先生からは「もしかしたら治らないかもしれないから、補助器具(車輪が付いたもの)を考えた方が良いかもしれないね。」と言われました。
(近所の別の病院にも行きましたがそこでは簡単に見捨てられました)

「なんとしても立たせてあげたい」と諦めきれない私は色んな人に相談していたら、知人の妹さんのダックスがヘルニアになり「鍼治療で歩けるようになったよ!」という話を聞いて直ぐにOK-ONE動物病院へ電話で予約して東温市に向かいました。

初診の日。私は今までかかりつけの動物病院しか行った事が無かったのですが、「鍼治療もレーザー治療も効果は同じようなものですが、ただし幹部を正確に治療することで効果が違ってきますよ。」と私にも分かりやすく丁寧に説明していただき、「治る可能性はあるので頑張りましょう。」とかかりつけ医でもなかったのに、本当に親身になって治療をしていただきました。

まずは鍼治療と同時に思い体重を減量する為のアドバイスを頂き、ダイエットと同時進行で治療が始まりました。
鍼治療が始まって1週間ほどが経った頃に、足に感覚が戻って来てカイが自分で動かすようになってきました。
更に日にちを重ねて治療を続けていると、腰が上がるようになってきた!でも足のつま先が逆に向くナックリングが治らない。

ちょうど治療期間の間にクリスマスやお正月があったのですが、先生は「治療を止めると効果が出にくいから、お正月の期間も治療をした方が良い。お正月も関係なく連れて来てくれたら、毎日治療しますよ。」と言ってくださり、大晦日・元旦も返上で治療をして頂きました。

別件ですが、ちょうど年末に私たちが買っている別のもう一匹のダックスが19歳で体調が悪くなり、前のかかりつけ病院に電話したら出ないので、OK-ONE動物病院に緊急搬送し、入院させて頂きました。
お正月期間にもかかわらず適切な診察と丁寧な治療で昏睡状態を乗り越えて少し元気になり、自宅に帰ってくる事が出来たのも、涙が出るほど嬉しかったです。

話を戻しますが、お正月休みの期間中も毎日鍼治療をして頂き、20回目の鍼治療を受けた際に「20回治療し、徐々に良くなってきているから、費用のこともあるので1週間に2~3回の治療に切り替えましょう。」と言って下さりました。

前のかかりつけ医のところで2週間が過ぎていた事もあって、20回を超えて良くならなかったら完全には治らないかもしれないと思っていたのですが、そこからみるみる回復していき、ナックリングも徐々に無くなってきました。
いまでは、少しぎこちない歩き方ではありますが、普通に歩くことができます。

我が家にも笑顔が戻ってきて本当に良かったです。
本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。


●獣医師コメント

2020.12/14初診。
12月4日から急に後ろ足が立たなくなったとのことで、鍼治療希望で来院。
両後肢起立不能。後肢痛覚(+)。体重は6.5kgでした。(元は6.9kgとのこと)

すぐに鍼治療を開始。(内服薬併用)
理想体重を計算すると5.8kgで、同時に減量も始めました。

鍼治療3回目で尾を上げて振るようになり、5回目で、後肢を立たせると4~5秒そのまま維持できるようになりました。その後、歩くことはできませんが、立たせると立っている時間が少しずつ長くなっていきました。

12回目で、両後肢にナックリングはありますが腰が少し上がる気配が見られ、
15回目で、後肢を引きずって歩くものの、左右交互に足を出すようになりました。

その後、腰が少しずつ上がるようになり、18回目で飼い主さんから自分で立ち上がったと報告を受けました。

20回目で鍼治療は終了しましたが、歩行状態は少しずつ改善していき、ナックリングも少なくなり、ある程度しっかり歩けるようになっていきました。

現在は少し振らつきはありますが、ナックリングはなく歩いています。
体重は5.65kgです。



鍼治療1回目


鍼治療8回目


鍼治療12回目


鍼治療16回目


鍼治療20回目


鍼治療終了1週間後


鍼治療終了2週間後


鍼治療終了17日後






愛媛県東温市野田1-18-1
OK-ONE動物病院
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2021年02月04日 (木) | 編集 |
高須賀ベルちゃん トイ・プードル 15歳2か月 ♀(避妊済) 
体重6.5kg

ベル2


●飼い主さんコメント

その日は突然やってきた

「ばーば、ベルちゃんの手が丸くなってる」
孫の声にびっくりして行ってみる。
ベルも突然のことで、「あれあれどうして」と、まるで人と同じように戸惑った顔をしている。4本の足が動かない。
ほんの1時間前には、椅子に前足をかけて抱っこしてと甘えていたのに。
「後でね」と言ったことを後悔する。

直ぐに先生に電話。
緊急性はないかと伺うと、直ぐに来てくださいと。
診て頂くと、「重症ですね、これからは介護に入りますね」と言われた。
この子は現在目が見えない。この上足まで。不安がよぎる。
「鍼治療しましょう」と先生。以前まだベルが若い頃、ヘルニアになったことが一度あり、鍼治療して治してもらったことがある。
しかし今回は、先生に「四足とも立てなくなった子は初めてです。歩けるようになるかどうか難しいです。」と言われた。「せめて前足だけでも良くなるといいのだけど」とのこと。

私は先生を信頼して、そのままベルを預けて帰る。

これから毎日2週間、鍼を続けることになる。
きっと良くなる、そんな希望を持っていた。

朝病院に9時に連れて行き、3時半に迎えに行く。
夫婦で我が子の為に協力し合って、希望を持って。

オシッコはカエルがつぶれたみたいにお腹をつけてしていた。
食欲はいつもの半分くらい。体重も減らして腰への負担を減らすようにと先生のご指導。
部屋の中も滑り止めのマットを増やして、滑るリスクを少なくした。

目が見えないからお散歩は行っていないが、毎日認知症かと思うほど、家の中をよく歩いていたベル。
どこまで歩けるようになるかなあ。

休診の日も鍼治療をして頂いた。ありがたいことだ。

1週間位経った頃か、椅子に前足をかけてみたり、そんなことが出来るようになったんだ。目覚ましい進歩だ。
オシッコも体を濡らすことなく出来るようになった。

2週間経つと今度は三日後に、そしてまた三日後に。
もうその頃には普通に歩いているように思う。ただ、頭を触られると後ろ肢は座ってしまう位の力だが、歩きっぷりは先生曰く、歳相応でしょ。

よくここまで治ったものだ。あんなに長く伸ばしていた足に力が戻り、歩けるようになった。

先生に感謝するばかりです。ありがとうございました。



●獣医師コメント

30分前まではいつも通りだったのに、急に前肢も後肢も使えなくなったとのことで来院されました。
レントゲンを撮り、すぐに鍼治療を開始。
前肢は左側がナックリング(神経症状)して、両後肢は使えず、起立不能の状態です。

前肢も後肢も使えない状態での鍼治療は初めての経験でしたが、反応は良く、鍼治療6回目でかなり歩けるようになり、左前肢のナックリングも殆どなくなりました。

当院で肝不全と心不全の治療中で、肝不全は特別療法食を、心不全は内服薬を継続中のため、定期血液検査を行ったところ、
BUN 68.6mg/dL CRE 0.73mg/dL
Na146mmol/L K 5.4mmol/L Cl 114mmol/L と、腎不全が判明。食欲はあったので、特別療法食を腎不全用へ徐々に移行しながら、理想体重5.7~5.8kgを目標に徐々に減量して行きました。

鍼治療15回目で後肢の振らつきも殆どなくなり、以前とほぼ同じくらいの歩行状態になりました。
鍼治療は16回目で終了です。

腎不全用の療法食へ完全に移行して2週間後の血液検査で、
BUN 13.8mg/dL CRE 0.67mg/dLと正常値に戻りました。
体重も5.75kgでとてもいい状態です。

今回は、足腰にしても、腎臓にしても、早めの治療が功を奏したと思われます。



鍼治療2回目


鍼治療3回目


鍼治療9回目


鍼治療14回目


鍼治療15回目


鍼治療16回目



愛媛県東温市野田1-18-1
OK-ONE動物病院


2020年05月07日 (木) | 編集 |
土居ダツちゃん ミニチュア・ダックスフンド 17歳 ♂(去勢済)

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●飼い主さんのコメント

2019年12月13日夜10時過ぎに、愛犬だっちゃんがヘルニアを発症しました。
2、3日前からほんの少し斜めに歩いているような気がしていましたが、老犬なので目のせいかなと思っていました。
しかし本格的に発症したときには左足をひきずるような感じでした。
ダックスはヘルニアになりやすいという認識はあったので、「とうとうきたか・・・」という気持ちでした。

翌朝一番でかかりつけ医に診察してもらったところ、グレード1~2の間の軽傷とのことでひと安心していましたが、とうとうお尻を引きずるようになってしまいました。
心配になり、再度かかりつけ医に電話したところ、もう少し様子を見ましょうとのこと。
しかし私たちはいてもたってもいられず、時間をかけてヘルニアのことや治療方法について調べましたが、だっちゃんが高齢ということもあり、「手術」はする気にならず、とはいえ投薬のみの治療では消極的な気もしていました。

そんなときインターネット検索で“鍼治療”をしてくれるところが県内にあることを知り、思い切って訪ねることにしました。
これまで全く受診したことがなく予約なしで突然来院した私たちに対して、受付のスタッフ、看護師さん、そして先生も感じ良く丁寧に対応してもらい、ありがたくて涙が出たのを覚えています。

先生は鍼治療以外の方法や、鍼治療では効果がない場合もある旨も細かく丁寧に説明してくださり、おかげで私たちはいろいろなことを考慮したうえで鍼治療を選択することができたと思います。
先生は費用のことも考え、通院と合わせながらの治療を勧めてくれましたが、なにぶん遠方ということもあり、思い切って入院させることにしました。

そうしてさみしくはありましたが、だっちゃんの入院生活が始まりました。
週に2回くらいのペースで面会に行くようにしていましたが、それ以外の日は電話でだっちゃんの様子を聞くことができ、先生も可能な限り細かく話してくださり、安心したことを思い出します。

預けてから数日、だっちゃんは立たせてやるとしばらくは自力で立っている状態をキープできるようになり、その時間が長くなり、さらに2、3歩歩けるようになり、というように、面会に行くたび日に日に良くなってる印象でした。
毎回「年齢も考えるとここまででもう十分。連れて帰ってもいいのではないか?」と思っていましたが、それはまだ序の口。次に会うともう一段よくなっているような感じでした。

今では、5メートルくらいは余裕で歩けるようになり、お尻を落とさず休めるようにもなりました。また、排便・排尿も自力で以前の姿勢でしています。

16歳という年齢を考えると十分すぎる効果を感じています。
だっちゃんが滑らないようにと部屋の中に一区画用意していたのですが、すぐにあちこち移動しようとするのでそのたびに連れ戻すのが嬉しいです。

ヘルニアの症状が良くなり鍼治療も終わったのですが、その後もフードの相談にもとことん乗ってもらっています。
だっちゃんは以前太っていたせいで、喉が苦しいのかよく咳をしていましたが、フードを変えてスリムになってから咳をする頻度がかなり減り、今ではほとんど咳をすることがなくなりました。フードに関してはかなり選り好みをするので手を焼いていましたが、先生が食べさせるためのいろいろな工夫の方法を教えてくださったのもありがたかったです。

入院~退院を通じて特に印象に残っているのは、できる限り費用をかけない方法を常に提案してくださったことです。
ペット保険に加入していたものの、これまでほとんど使ったことがなかったため、かかる費用に関してそれほど神経質ではありませんでしたが、血液検査をする前にかかりつけ医での最近の検査結果がないか気遣っていただいたり、都度、保険を使うかどうかの確認もしてもらいました。加入していた保険会社と病院が提携していたので窓口精算もスムーズにできたこともありがたかったです。

3月で17歳を迎えるだっちゃん。残された時間が少ないのは承知していますが、いつまでも元気でいてもらえるように私たちも見守っていきたいと思っています。

この度はいろいろご迷惑やお手数をおかけしましたが、本当に感謝しています。
ありがとうございました。
そして今後ともよろしくお願い申しあげます。

(亮・香奈・深優)


●獣医師コメント

ダツちゃんが鍼治療希望で来院した時、体重は7.2㎏。理想体重を計算すると5.4㎏です。
飼い主さんが遠方から来られていたので、しばらくは入院治療でした。
鍼治療と同時に少しずつ減量もして行き、29日目には体重5.4㎏になりました。
後肢も少しずつ力が入るようになり、自分で腰を持ち上げ、振らつきは少しありますが歩けるようになりました。
来院時の16歳9か月という年齢を考えると、歩けるようになって本当によかったと思います。
入院と通院を組み合わせ、31回目で鍼治療終了。
今月で17歳2か月。元気で何よりです。

2020.5.28



鍼治療開始時


鍼治療4回目


鍼治療11回目


鍼治療18回目


鍼治療27回目


鍼治療31回目


鍼治療終了後約70日目



愛媛県東温市野田1-18-1
OK-ONE動物病院